いつもありがとうございます。塾長の森です。
いわゆる「論理力」の一つとして、
「聞かれていること(質問されていること)を正しく把握する」という力があると思います。
例えば、以下のような問があったとします。
6年生が中心になって、運動会で全学年で一緒に踊るダンスの練習を行っています。その中で、「3年生が練習中ふざけてしまう」「3年生が恥ずかしがって踊らない」などの不満が出てきて、3年生を責める雰囲気が出来ていしまいました。あなたなら、この練習をまとめるリーダーとして、6年生にどのような声を掛けますか?(公立中高一貫校適性試験問題改)
さて、この問いに対して、どのような解答を考えるべきでしょうか。
実際に子供たちに解いてもらうと
・「他の学年がまじめにやっているのだから、3年生にもきちんとやってほしいと伝える」
というような解答が多くみられます。
ここで、問題になるのが「聞かれていることはなにか」ということ。
今回聞かれているのは、
「リーダーとして、6年生に対し、3年生がふざけたり恥ずしがったりしていることについて、どのような声掛けをするか」
ということ。
特に間違えやすいのは、
「誰に対して伝えるのか」の部分。
今回は、
ふざけている3年生ではなく、練習の中心になっている6年生に対して伝える
というところが間違えやすいポイントになります。
そのため、先ほど挙げた解答例である
・「他の学年がまじめにやっているのだから、3年生にもきちんとやってほしいと伝える」
というのは、「リーダーである自分が、直接3年生にこえかけをする」と読めるので、
「聞かれていること」に答えられていません。
こういった、「聞かれていること」を正しく把握するためには、俗にいう「5W1H」を使ってチェックをしていくとよいと思います。
例:
Who(だれ、人に関すること)
・だれが
・だれに対して
・誰のこと etc….
ただ、なんとなく考えるのではなく、こういったフレームワークのようなものを使うことで、今回のようなミスは減らすことが出来ます。
みなさんのご参考になれば幸いです。